有明海漁民・市民ネットワーク(HP仮オープン中)

シンポジウム
「諫早湾干拓がもたらした有明海漁業の衰退」

 1997年に有明海で行われた、干拓事業による諫早湾の閉め切りは、広大な干潟とそこに生息していた生物を消滅させました。それ以降、有明海の漁業は衰退の一途をたどっています。第三者委員会は諫早湾の水門を開放して行う中長期の調査を提言し、裁判所もそれを命じましたが、政府は従わず、この春には農水大臣が開門しない方針を表明しました。
 その有明海に面した佐賀市で、11月7日からアジア湿地シンポジウムが開催されます。ラムサール条約に関連したこの催しには、アジアを中心とした世界各国や国内各地から、湿地保護に関係する人々が集まります。
 そこでこの機会に、諫早湾干拓問題を研究している科学者からの報告や、有明海の漁業者の生の声を聞いていただくために、独自のシンポジウムを企画しました。ダムや河口堰といった、水の流れを妨げ、干潟や汽水域の環境を悪化させるような開発事業は、アジアの各地でも問題となっています。このシンポジウムを通して干潟の保全や再生について、一緒に考えていただければと思います。英語の通訳がつきますので、海外の方もぜひご来場ください。

日 時2017年11月9日(木)19:00〜21:30
場 所アバンセ 4階 第3研修室 佐賀市天神3-2-11 どんどんどんの森内
主 催:諫早湾開門研究者会議/有明海漁民・市民ネットワーク
後 援:ラムサール・ネットワーク日本
参加費:資料代500円
資料として雑誌「有明海の環境と漁業」第4号を配布します。この雑誌をご持参いただいた方、アジア湿地シンポジウムへの参加で海外からお越しの方は無料です。

プログラム
・日本最大の湿地破壊〜諫早湾干拓事業
   陣内隆之(有明海漁民・市民ネットワーク)
・漁業を支える軟泥干潟の役割
   佐藤正典(鹿児島大学理学系教授)
・諫早湾潮受け堤防の建設が及ぼした有明海生態系の異変
   堤 裕昭(熊本県立大学環境共生学部教授)
・トーク&フォト「有明海漁業の昔と今を語る」
   平方宣清(佐賀県有明海漁協大浦支所)
   松永秀則(長崎県小長井漁協)
   中尾勘悟(有明海写真家)
・質疑応答/意見交換大学保健科学部教授

お問い合わせ
有明海漁民・市民ネットワーク東京事務局
TEL/FAX 03-3986-6490 Eメールph☆ariake-gyomin.net(☆は@に置換)

★チラシのPDFファイルはこちらです。(English leaflet)

アバンセ(佐賀県立男女共同参画センター、佐賀県立生涯学習センター)
佐賀市天神3-2-11 どんどんどんの森内 
JR佐賀駅から徒歩10分
アジア湿地シンポジウム(AWS)会場のホテルグランデはがくれから徒歩5分